(C)Makoto ATOZI

Morning Poem Club

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歌という子供たちへ

ダメダメ星人

『歌という子供たちへ』

 

 

令和二年 勤労感謝の日

私は五十歳になった

なんということだ

時の無駄づかいの有様にめまいがする

大人になりきれない私は、罪深き人生を省みる日々

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昨年末より早朝の便所掃除の仕事を始めた

そして、早朝の自宅便所

バケツをひっくり返したような下血を繰り返し

3年間放置してきた腫瘍を取ることになった

 

腫瘍の切除を明日に控えた今

言葉を紡いでいる

BGMとして『パプリカ』を流していたスピーカー

音楽を『楽園』に変えてみた

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時の粒子が 三十歳のあの日々の風を運んできた

愚かな人生

思い上がりの人生

それでも運命のいたずらは

子孫を残さない私に

多くの「歌という子供たち」を作る機会を与えてくださった

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当時『楽園』を書きながら人生の不可思議に高揚し

かなり様子のおかしな私だっただろう

真剣に向き合い 全てを受け止めてくださった

当時のマネージャー 社長 スタッフの方々

 

誰もが売れる姿を想像していない中

メディアは『楽園』の旋律一色になった

あの空気感 渋谷の街の喧騒 池袋の地下街

不況と自己啓発 若き女性たちの緩み そして覚悟

 

あらゆる歌たちは出会いがもたらした

 

超一流と言われる天空の人々

 

愚かな私に仕事をくださる日々

あれはなんだったのか

 

歌を書く気力もなく

ここ数年はデザインを仕事としてきた

その中途半端さが生み出した罪を私は自覚している

 

共に歩むクリエイターとして

私を選んでくださった人々 世界

 

私は裏切りのように田舎で暮らした

弾の届かない場所で暮らす落ち戦士だった

 

人は言う

続けることに意味がある

 

巨大なマーケットを恐れ 続けられなかった私は今

自身の最後の仕事を納棺師にしたいと考えている

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そして今 なお

気づきの歌を紡ぎたいと

愚かなことを考え始めてしまった

 

また子供を作り 紡ぐのかもしれない

業を増やしたくないと願い 生きてきたというのに

 

まずは明日お腹の中を全て空っぽにして

パンドラの箱を全部出そう

 

物語の通りであるならば

最後には「希望」が羽ばたくはずだ

 

無常 苦しみ 無我の世界

 

そこに生きる我々は忍耐とともに喜びを見る

朝の光に照らされた人々に幸せを願いながら

立山連峰の神々しさに遺伝子の伝言を聴きながら

今このときを生きよう

 

人生は素晴らしい

それを知れてよかった

 

もう何も願うことのない人生

 

ただただ

出会う人々が幸せでありますように

私の知る人も知らない人も

 

幸あれ!

歌という子供たちよ
この星の魔術のように
法のように
漫画のように
神話のように

人々の物差しに変化しながらも

志を真に置きなさい

 

響け

悲しみを癒せ

この世界に忍耐と幸せの花よ咲け