寂しさに負けそうなときは

詩人 あとじまこと

寂しさに負けそうなときは

 

哀しみも寂しさも

幼いときからありすぎたから

気づかれずに

悟られずに

生きる術を身につけてしまった


だけど同じように

笑顔も優しさも

幼いときから

あんなにも与えられてきたのに

気づけていたのかな


いつからか人生は

色を変え 形を変え 品を変え

夢のように 幻のように

泡沫のように 生滅を繰り返して

何度も何度も

ぼくを試してきた


哀しみも寂しさも

幼いときからありすぎたから

気づかれずに

悟られずに

生きる術を身につけてしまった


だけど同じように

笑顔も優しさも

幼いときから

あんなにも与えられてきたのに

気づけていたのかな


人生は哀しみの分だけ

喜びで照らしてくれた


人生は寂しさの分だけ

奇跡で照らしてくれていた


気づけていたのだろうか

祈りを忘れたのはいつから


あの道を曲がるとき

横断歩道を渡るとき


白い線をしっかりと踏んでいた少年

踏み外さなければうまくいくって


そうやって渡りきって

踏み外したとしても

もう一回!って

人生に守られてきた

黄色い帽子


哀しみも寂しさも

幼いときからありすぎたから

気づかれずに

悟られずに

生きる術を身につけてしまった


だけど同じように

笑顔も優しさも

幼いときから

あんなにも与えられてきたのに

気づけていたのかな


寂しさに負けそうなときは

自転車で駆け抜けた

あの夏を思い出す


時間より早く待っている友

時間に大きく遅れて笑顔の友


太陽の下の笑顔

何も考えなくてもよくて

つくられざる想念


音楽は素晴らしく

時間は永く

初めての連続だった


哀しみも寂しさも

幼いときからありすぎたから

気づかれずに

悟られずに

生きる術を身につけてしまった


だけど同じように

笑顔も優しさも

幼いときから

あんなにも与えられてきたのに

気づけていたのかな


寂しさに負けそうなときは

自分の中にある全てを思い出して

心の中のともしびとともに

歩んでゆくさ


ありがとう

もう伝えられなくても


きっと聞こえているだろう?

また会えるさ


ありがとう

きっと伝えようとする気持ちが

誰かを通して

あの空の光となって


この寂しさの惑星で

出会えたぼくらの奇跡を

きっときっと

伝えてくれるはずさ


寂しさに負けそうなときは

同じような寂しさを

慈しみながら太陽になろう

みんな同じように

哀しみと寂しさを

抱えながら生きている


みんな同じように

哀しみと寂しさを

抱えながら生きている

 

 

illustration & Message by あとじまこと 

 

 

 

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