優しさの忘れもの

優しさの忘れもの

 

いつからだろう

どこに忘れてきてしまったのか

この身体のどこかから

心のどこかから

優しさが見あたらなくて


あったはずの場所を探してみる

いくつもの景色を胸に確かめる


世界を包み込むように

揺るがない安心のように

いつだって変わらずに

あり続けていた優しさ

今は まるで幻のように


それでもきっと 見つかるはずと

ぼくは心を覗き込んでみた

世界を観察してみた


雨と太陽は

雲と月は

全く違う場所にあって

ぼくらから見れば

同じ場所に見えていても

それは違うんだ


太陽は

月は

何もかもを許しているから


嘆いても

憤っても

そんな先に

善きことは何もない


いつからだろう

どこに忘れてきてしまったのか

この身体のどこかから

心のどこかから

優しさが見あたらなくて


あったはずの場所を探してみる

いくつもの景色を胸に確かめる


世界を包み込むように

揺るがない安心のように

いつだって変わらずに

あり続けていた優しさ

今は まるで幻のように感じたとしても


なくし物は出てくるんだ

誰も持って行ったりしないから


忘れものは届けられるさ

まるで探していたメガネのように

実はもう手に持っていたりする


こんなところから!

と出てきたりもするさ


いつからだろう

どこに忘れてきてしまったのか

この身体のどこかから

心のどこかから

優しさが見あたらなくて


あったはずの場所を探してみる

いくつもの景色を胸に確かめる


そういう繰り返しで

もっと大きな優しさに気付きなさいと

空は語りかけているのかな


雨の日は雨の優しさが

少し心にしみたりして

がんばらなくてはと思うんだ


何かのせいとか

誰かのせいにだけは

したくはないから

 

 

 

 

illustration & message by あとじまこと

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