一個売りの林檎


一個売りの林檎になろう
一山いくらにはならない

綺麗に磨かれて丁寧にラッピングされる
蜜もしたたる 美味しい林檎

一個売りの林檎
たとえ美しい農園に育たなくても
管理されていない嵐の中ででも

どんな場所でも実ってみよう
真っ赤に 真っ赤に 精一杯育ってみよう

一個売りの林檎
一山いくらにはならない

たとえダンボールにごろっと並んだとしても
ひときわ目をひく林檎

丁寧に切って食べてもらえる
口の中に感触がずっと残る

 

みごとな林檎

桐箱にラッピングして
誰かにプレゼントしたくなるような
一個売りの美味しい林檎になりたい

 

 

 

 

 

 

(C)Makoto ATOZI

Morning Poem Club

Morning Poem Club Presented by Makoto ATOZI